代表ごあいさつ
「海と家族、そして“つなぐ”という使命」
私が生まれ育った千葉の海は、子どものころから私の原点でした。父と母、そして祖父母-家族で過ごした浜辺の時間、父と一緒に朝早く海岸に立ったあの日の潮風、母が作ってくれたお弁当の味。
その情景は、今も私に深く強く記憶されています。
大学時代はライフセービング活動に熱中し、「誰かの命や大切なものを守る」ことの意味を、身をもって学びました。
幼少からぽっちゃり少年だった私にとって、唯一クラスで一番上手だった運動、それが幼稚園から始めた水泳でした。
水と親しむことは今も私のライフワークです。
休日には取得したばかりの小型船舶免許を使って船の操縦を楽しんだり、家族や友人と楽しく過ごすひとときが、何よりのリフレッシュになっています。
料理とワインも大好きで、大切な人たちと食卓を囲む時間を大切にしています。
そして、何よりも愛してやまない一人娘の笑顔が、私の毎日の原動力です。
「心を大切にする”法の専門家”」
私が行政書士や海事代理士という、法に規定された専門職として仕事をするきっかけとなる事件が成人になる少し前にありました。
若かりし私は、生まれた初めての大きな買い物である「マイカー」を手にしました。マイカーという響きはちょっと古いですが、自分だけの車を持てたことがとてもうれしく大切に乗っていました。
ですがとある夜。
突然路地から飛び出してきた大型のダンプカーが私の車の鼻先に突っ込んできたのです。
車は大破。私は全身打撲のけがを負い、夜中の救急病院に運びこまれました。
相手は飲酒運転、そして逃亡。いわゆるひき逃げです。
ほどなく犯人を追跡してくれたタクシー運転手さんの通報で会社が突き止められますが、警察が踏み込んだ時には犯人は既に寮から失踪。
とても複雑な事件となってしまったのです。
当時の法律では私はまだ未成年ではありました。
ですが、自分でできる相談はして問題の解決に向けて方向性をつけたい。そう思った私が頼ったのは、とある法律の専門家でした。
勇気を出して相談に行ったものの、その専門家の対応は「疲れて、心身ともに傷つき、不安や怒りを抱える」という困難な私の感情を全く汲んでくださるものではない、と感じました。
そして相談に行ったことで、また心が疲弊してしまったように感じたのです。
その経験は私に次のような気付きを与えてくれました。
法にまつわる問題は、単に法の条文や判例、
ましてやお金でのみ解決できるものではない。
その人の内面にある「心」にも目を向けるべきだ。
その気づきを得た私は、少し遅い歳で大学の心理学部に入学し、在学中に行政書士試験に合格し、今へ繋がる道を歩み始めました。
2009年に行政書士として開業。
そのキャリアの半分を遺言、相続等を専門とし、現在に至る半分を法人に向けの事業計画策定支援や契約書作成を中心業務としています。
ですが変わらず大切にしていることは、個人・法人を問わずお客様のお話を丁寧に伺い、礼儀正しい対応をすることに他なりません。
「相続の“現場”を、家族として経験して」
かくいう私も、2012年に父が他界し、2024年には大好きな母も旅立ちました。 家族を見送るという現実は、どれほど準備していても、心に大きな波をもたらしました。
相続の手続きは、“書類”や“法律”だけでは片付けられない、家族の想いと歴史が詰まった、とても繊細で重いもの。
そのことを自分自身が遺族となり、相続を行う立場となることで身をもって知りました。
「どこから手をつけていいかわからない」「書類の収集が面倒だ」「思い出の品をどう扱えばいいのか悩む」―
これまで多くのご依頼で相続実務にあたった私でさえも、そんな悩みや葛藤の前にはだだのひとりの“相続人”だったと振り返っています。
だからこそ改めて、ご相談いただく皆さまの気持ちに、本当の意味で寄り添える専門家でありたいと、強く思っています。
「海事代理士・行政書士として、地域と人をつなぐ」
私は、行政書士として2009年に開業し、海事代理士としては2025年に登録しました。 これまで多くの相続、法人の組織再編に伴う書類作成、許認可や法人の事業計画策定支援などの諸手続に携わってきました。
また海事代理士開業後も、数多くのお客様とのご縁を頂き、行政書士として長く培ってきた経験を生かすことのできる喜びを感じています。
生まれ育った東京湾に面するここ千葉みなとの地で、「海や船のことで困ったら、安心して相談できる専門家」そのような存在でありたいと日々研鑽を重ねています。
法律や制度は複雑でも、“人の心”を大切に。
一つひとつのご相談に丁寧に向き合うこと。それが、私の信条です。

千葉みなと海事代理事務所
心行政書士事務所
二藤 太地
海事代理士
行政書士・産業カウンセラー
1977年千葉県生まれ。
立正大学(心理学部)で法と心理学について研究し、在学中に行政書士試験合格。
卒業後、東京プリンスホテルでサービスに従事し、2009年に行政書士登録。
2025年海事代理士登録。日本海事代理士会会員。
千葉県行政書士会・研修センター運営委員グループ員、同・研修センター講師、千葉県行政書士会・千葉支部幹事、同・市民相談員養成講座講師等を歴任。(いずれも元)
専門学校日本ホテルスクールにて顧客心理講義、千葉県行政書士会千葉支部で顧客心理と接遇の講義を担当。
また、行政書士と並行し、国内最大のLCCにて客室乗務員として勤務した経験を有し、接遇の期待値が高い現場においてその実力を発揮した。
現在、行政書士としては、中小企業(法人)向けとして事業計画書策定支援、契約書作成を得意とする。
また、心理カウンセリング技術を生かした遺言・相続の業務内容については同業者からの支持も得ており、海事代理士として船舶、港湾分野にそれらのスキルを活かした顧客支援に取り組んでいる。
動画でごあいさつ
先々代から千葉市に根ざして半世紀超
1966年(昭和41年)の自動車修理会社からはじまる。
私の祖父である倉夫は、昭和30年代ごろから千葉市で小商いを始め、東京オリンピック直後の1966年(昭和41)5月2日、自動車用ラジエーターの修理と製造を行う「株式会社二藤ラヂエーター工業所」を千葉市・登戸に立ち上げました。
ラジエーター修理という「専門特化」により中小企業として差別化を図りながら規模を拡大させ、平成の時代まで運輸交通分野に貢献しました。
その後、私の父である稔が事業を引き継ぎ、2010年(平成22年)に法人を解散。
弊事務所は2009年12月に開所し、事業は異なりながらも引き続き千葉市に根ざし、愛するこの千葉の地で多くの人の力になりたい、という想いをつなぎ3代目となります。
先々代、先代の遺志を大切に引き継ぎ、多くの方のご指導を頂きながら、日々歩み続けられる事にいつも感謝の気持ちを忘れず、業務に向かっています。
